iPhone 14 Pro、M2 MacBook Airと買い替えが続き、これらを同時充電できるように充電器も新しいやつを買っちゃおう!と思って2ポートタイプの充電器を探していたところ、いいやつがありましたので紹介します。
今回購入したのは「CIO NovaPort DUO 65W」。これがまた優秀でUSB-Cを2ポート備えた最大65W出力の軽量・小型充電器です。
この充電器の大きな特徴は、2台同時充電した時にどのポートに挿してもデバイスに適した電力を自動で振り分けてくれるところ。一般的な複数ポートとは違ってポートごとの出力が決まっておらず、充電する時に挿すポートの出力をいちいち確認しなくてもいいので使いやすいです。
しかも、GaN(窒化ガリウム)を採用することで65W出力クラスの2ポートタイプにおいては世界最小クラスを実現。急速充電にも対応した充電器で、iPhone 14 Proと1ポート使用の場合はM2 MacBook Airの高速充電(約30分で0%から50%まで充電)が可能です。
本記事では「CIO NovaPort DUO 65W」をレビューしていますので、
・M2 MacBook Airを高速充電できるようにしたい人
・デバイス2台を同時充電できるようにしたい人
・パワーのある充電器をコンパクトに持ち運びたい人
・かっこいい充電器を探している人
は、是非最後まで読んでください。
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CIO NovaPort DUO 65W:外観と仕様
外観
CIO NovaPort DUO 65Wはクラウドファンディング「Makuake」で12404%の支援を達成した、最大65W出力で2ポート搭載のUSB-C急速充電器です。
充電器本体が小型な割にパッケージが大きいですが、充電ケーブルは付属していませんのでご注意ください。
本体はCIOのメタリックのロゴにポート内部をパープルで配色するなどこだわりのあるデザインも格好良くて、表面のざらざらしたシボ加工によって傷がつきにくくなっています。
サイズは約52 × 41 × 28mmの手のひらサイズで最大65W 出力で2ポート搭載でありながらこの大きさですよ。ホントに小さい。
しかも、プラグを折りたためるのでよりコンパクトで、持ち運び時も安心の設計です。
M2 MacBook Airに付属している35W出力の充電器と比べてみると、プラグを折りたためる2ポートタイプまでは同じ条件ですが、出力の大きいCIO NovaPort DUO 65Wの方が少し小さいです。
横並びの電源タップに挿す時は付属の充電器だと横幅が広いので、コンセント口の間隔が広くないと隣に干渉してしまいます。これに対してCIO NovaPort DUO 65Wは横幅が狭めで電源タップに挿しても左右に干渉しにくいので、挿す場所を選ばなくて済みます。
ここまで充電器を軽量・小型化し、コンセント周りを快適にしたのはGaN(窒化ガリウム)技術。ただ軽く小さくしただけでなく、充電器の発熱も抑えるすごい技術です。
GaN(窒化ガリウム)とは?
・シリコンに代わる次世代の半導体。
・熱伝導率と放熱性に優れているたため発熱を抑えながら高出力が可能。
・シリコンより電力効率に優れているため小型化可能。
仕様
製品名 | CIO NovaPort DUO 65W |
サイズ | 約52 × 41 × 28mm |
重さ | 約95g |
出力ポート | USB-C × 2 |
出力(1ポート使用時) | 最大65W |
出力(2ポート使用時) | 45W + 20W , 30W + 30W , 20W + 20Wなど自動振り分けで最大65W |
USB PD対応 | ◯ |
PPS対応 | ◯ |
仕様は上記の通りで、USB PDとGalaxyシリーズなど一部ではありますがPPS(超急速充電)に対応した世界最小級の充電器です。
CIO NovaPort DUO 65Wは1ポート使用時は最大65W出力で急速充電できますが、2ポート使用時も最大65Wの範囲でそれぞれのデバイスに適した電力を認識し、自動振り分けして電力を供給してくれます。従来の複数ポートの充電器だと各ポートの出力が固定されていましたが、この充電器はCIOの独自制御技術「Nova Intelligence」によって、最適な電力の自動振り分けを可能にしました。
この自動振り分けによって、一々どのポートが適しているのか確認する手間も省け、とりあえず充電器に繋げばいいだけになりました。繋いだデバイスに適した電力で充電してくれるということはデバイス本体にも優しいということ。
安全面でもPSEマーク取得/認証済ですので、安心して使えます。
CIO NovaPort DUO 65W:充電性能
CIO NovaPort DUO 65Wの気になる充電性能ですが、1ポート使用時と2ポート使用時と検証してみましたので見ていきましょう。
検証に使用したデバイスは、
- M2 MacBook Air
- iPhone 14 Pro
- iPad Pro 11インチ(第2世代)
です。
1ポート:M2 MacBook Air
まず、M2 MacBook Airを検証してみます。1ポート使用して充電したところ、65Wとちゃんと認識していて約60Wの出力を確認しました。
充電速度ですが、MacBook AirはM2になってから高速充電(約30分で0%から50%まで充電)に対応するようになったので確認してみます。
M2 MacBook Air | |
充電時間 | バッテリー残量 |
0分 | 9% |
30分 | 58% |
45分 | 74% |
1時間44分 | 100% |
スクリーンショットの画像と表のようにバッテリー残量9%から充電を開始し、30分で49%増えて58%に到達しましたので、高速充電できていると言っていいでしょう。
そして、74%に到達した45分時点で『フル充電まで59分』の表示が出ましたので、バッテリー残量9%からフル充電までは1時間44分かかります。バッテリー残量0%から充電開始しても2時間かからずフル充電できるかと思います。
1ポート:iPhone 14 Pro
iPhone 14 Proを1ポート使用して充電してみます。
19Wで急速充電を確認しました。バッテリー残量5%から充電を開始して、30分で57%増えて62%に到達したことから高速充電も確認できました。1時間後には88%まで到達しましたので、iPhone 14 Proの充電も心配しなくていいでしょう。
2ポート:M2 MacBook Air + iPhone 14 Pro
2ポート使用してM2 MacBook AirとiPhone 14 Proを同時充電してみました。これは私がよくやる組み合わせです。
M2 MacBook Airは約42W、iPhone 14 Proは19Wの出力を確認しました。 M2 MacBook Airは最大45Wで認識しており、最大65W内の45W + 20Wで振り分けられたことがわかります。もちろんポートを入れ替えても同じ結果になります。
この組み合わせだとM2 MacBook Airは高速充電ではありませんが、iPhone 14 Proは高速充電されます。
2ポート:M2 MacBook Air + iPad Pro 11インチ
M2 MacBook AirとiPad Pro 11インチの組み合わせも検証してみました。
結果を見ると、M2 MacBook Airは45Wで認識しましたが、iPad Pro 11インチは19Wで充電されていることから最大20Wで振り分けられていることがわかります。最大65W内の45W + 20Wですので、スペック通りです。
ただし、iPad Pro 11インチは最大30Wでの充電が可能ですので、充電速度は遅くなります。よって、充電環境としては十分ではありますが、この組み合わせだとM2 MacBook AirもiPad Pro 11インチも最速での充電はできません。
2ポート:iPhone 14 Pro + iPad Pro 11インチ
この組み合わせも検証してみます。
最大20WのiPhone 14 Proは19W、最大30WのiPad Pro 11インチは24Wで充電されていますので、最大65W内の20W + 30Wの振り分けになります。
CIO NovaPort DUO 65W:まとめ
CIO NovaPort DUO 65Wは最大65W出力のUSB-Cを2ポート搭載した急速充電器です。
CIOの独自制御技術「Nova Intelligence」によって、どちらのポートに何のデバイスを繋いでも最大65W内で、繋いだデバイスに最適な電力を自動で振り分けてくれます。これで出力のことを考えずに接続するだけで、デバイスに負担をかけずに安全に充電してくれます。
1ポート使用であればM2 MacBook Airを高速充電できるのも嬉しいですが、iPhone 14 Proと一緒に充電しても最大45Wで充電してくれる上、iPhone 14 Proを高速充電してくれます。
デザインも気に入っていますので、最近はこの充電器ばかり使っています。
iPhoneだけでなく、MacBook AirもM2から高速充電に対応するようになったので、このCIO NovaPort DUO 65Wは私のようにiPhoneとM2 MacBook Airをお持ちの方には最適な充電器ではないでしょうか。