iPhoneを使っている人ならワイヤレスイヤホンの購入を考えた時の選択肢の中にAirPodsが入ってくると思います。
私はイヤホンを使うことがあまりなかったのですが、在宅勤務でオンライン会議をするようになったのがきっかけでいくつかワイヤレスイヤホンを購入。その中でもAirPods(第3世代)はiPhone、iPad、MacBookとApple製品を使う私にとっては「買って良かった。」と本気で思えるアイテムでした。
本記事では、AirPods(第3世代)をレビューしていますので、どんな感じの製品か知りたい方や購入を考えている方、購入を決めているはずなのにいざ値段を見るとポチれない方の参考になれば幸いです。
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AirPods(第3世代):特徴
まずは第3世代へと進化した本製品の特徴を見ていきましょう。
インナーイヤー型で耳が疲れにくい
AirPods(第3世代)はインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンです。耳の少し奥まで入り込むカナル型とは違って耳に置くような装着なので耳への圧迫感がなく、イヤホンを長時間使うことができます。
AirPods Proのようなカナル型のイヤホンだとイヤーチップの密着によって汗をかいて痒くなったり、圧迫されて耳が疲れたり痛くなるので苦手な人もいます。そういった人にはAirPodsのようなインナーイヤー型がおすすめで圧迫感のない自然な着け心地を体験して欲しいです。
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングで臨場感のある3Dサウンドを実現
AirPodsの第3世代は第2世代と比べて音質が向上し、さらに空間オーディオにも対応しているので周囲の方向や距離感を再現します。
また、ダイナミックヘッドトラッキングというバーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)などのコンテンツにも使われる技術で、ユーザーの頭の動きに応じて音の向きが変わり、空間オーディオの立体感を補正する役割をしています。
この空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングによってまるで音に包まれているような臨場感のある3Dサウンドが実現されています。
ただし、空間オーディオはまだ新しい技術なので音楽だとApple Music、Amazon Music Unlimited、YouTube Musicなど、動画だとYouTube、Amazonプライム、Netflixなどとまだまだ一部のアプリでしか対応していないので、使っているアプリが対応しているか確認してください。
アダプティブイコライゼーションで音質が安定
AirPods(第3世代)は内向きのマイクが聴いている音を検知して低域と中域の周波数を調整してくれるアダプティブイコライゼーション機能が搭載されていて、AirPods(第2世代)より音質が向上しAirPods Pro(第2世代)に近い音の傾向を愉しめます。
耐汗耐水性能(IPX4)で汗や雨に濡れても使える
AirPods(第3世代)は耐汗耐水性能(IPX4)が備わっています。これはAirPods Pro(第2世代)と同様にイヤホン単体だけでなく充電ケースも耐汗耐水性能(IPX4)を備えています。
ただ、耐汗耐水性能と言っても濡れたことによる故障を完全に防ぐわけではありませんので、できるだけ濡らさないように注意しましょう。
MagSafe対応の充電ケース
Lightningコネクタ対応充電ケースはMagSafe充電器とQi規格のワイヤレス充電器にも対応しているので充電環境もスッキリです。
AirPods(第2世代)はMagSafeに対応していなかったので、AirPods(第3世代)では縦置きタイプのワイヤレス充電器でも充電可能となります。
最大6時間の連続再生ができるバッテリー性能
AirPods(第3世代)はAirPods(第2世代)と比べてバッテリー性能が向上しましたが、その性能はAirPods Pro(第2世代)とほぼ同等の性能です。
バッテリー持ち | AirPods(第2世代) | AirPods(第3世代) | AirPods Pro(第2世代) |
イヤホンのみ | 最大5時間 | 最大6時間 | 最大6時間 |
充電ケース込み | 24時間以上 | 最大30時間 | 最大30時間 |
空間オーディオ有効時 | - | 最大5時間 | 最大5.5時間(ヘッドトラッキング有効) |
イヤホンのみのバッテリーでも最大6時間持つので十分ですが、充電ケース込みだと最大30時間なので毎日充電する必要がないレベルです。
AirPods(第3世代):レビュー
外観・付属品
パッケージの表裏はAppleらしくホワイトをベースにしたシンプルデザインで簡単な説明が入っています。カラーはホワイトのみなのが残念で、私の好きなブラックも欲しいところ。
内容物は画像のように本体の他に充電用ケーブルと説明書が入っています。ケーブルを使って充電したい方は充電器が付属していないのでUSB-Cタイプを別途購入する必要があります。
AirPods(第3世代)の充電ケースはツルツルした質感で横長の丸みのあるケースです。サイズは54.4mm(幅) × 46.4mm(高さ) × 21.38mm(厚さ)の手のひらサイズでとてもコンパクト。
充電ケースの裏側は画像のようになっていて、ケース中央にあるボタンはペアリングが上手くいかなかった時に使う再接続ボタンです。
AirPodsのペアリングは簡単ですが、上手くいかない時もあります。その時は焦らずにこのボタンを5秒間長押しすることで再接続できます。
充電は付属しているLightningケーブルでできますが、充電器は付属していません。
MagSafeに対応
AirPods(第3世代)はMagSafeに対応しているのでワイヤレスで充電環境もスッキリです。
従来モデルは縦置きタイプのワイヤレス充電器には対応していませんでしたが、AirPods(第3世代)はMagSafe充電器を使えるので画像のようにくっつけて充電できるので縦置きタイプでもオッケー。
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イヤホン本体はケースに差し込むように収納します。蓋を開けると充電ケース中央のLEDインジケーターが点灯し、AirPodsのバッテリー状態を教えてくれます。
点灯色 | バッテリー状態 |
緑 | AirPodsの充電が完了している |
オレンジ | AirPodsがフル充電されていない、または充電中 |
インナーイヤー型の装着感
イヤホン本体の素材は従来のAirPods(第2世代)と同様にホワイトのツルッとした樹脂素材です。カナル型とは違ってイヤーチップ無しのタイプ。
イヤホン片方の重さは4.28gで耳につけても重さを感じさせないくらい軽いです。耳を圧迫するカナル型とは違って耳に置くような着け方なので自然な装着感なので、音楽を長時間聴いたり動画を長時間観ても特に耳が痛くなるようなことはありませんでした。
イヤホン外側の黒い部分はアコースティックメッシュで内蔵したマイクを覆っていて、通話中の風の音を軽減する役割を果たし、相手に声がはっきり聞こえるようになります。
感圧センサー搭載
イヤホンのスティック部分にある平らな部分には感圧センサーが搭載されていて、指でつまんで曲の再生や一時停止などの操作をすることができます。ただ、音量調整ができないのが残念なところ。感圧センサーでできる操作は以下の通り。
感圧センサーは左右のイヤホンについていますが、どちらも同じ動作になります。
ペアリングは簡単
AirPods(第3世代)のペアリングはとても簡単で、蓋を開けるだけで接続するデバイスの画面にポップアップウィンドウが出てくるので、「接続」をタップするだけ。
一度ペアリングしてしまえば2回目以降はケースの蓋を開けるだけですぐに使えるようになります。さらにイヤホンとケースのバッテリー残量も表示してくれるので充電管理がしやすいです。
また、AirPods(第3世代)はマルチペアリング&マルチポイントに対応しています。
マルチペアリングは1つのイヤホンを複数デバイスに同時認識させる機能です。これは他のイヤホンにもある機能なんですが、特に便利なのはマルチポイントの方。
マルチポイントは同じiCloudアカウントを使っている複数のAppleデバイスと同時に接続できる機能で、例えばMacBookでYouTubeを観ている時にiPhoneに着信があると接続は自動でiPhoneに切り替わり電話に出ることができます。通話が終わった後に今度はiPadで映画を観ようとiPadに自動で接続されます。
このように一度AirPodsを複数デバイスに登録しておけば、デバイス間の切り替えをスムーズにできるのでめちゃくちゃ便利です。
AirPods(第3世代)をiPhoneに設定するとApple Watchも同時に接続されますので、Apple Watchでも音楽を再生できます。
空間オーディオに対応
AirPods(第3世代)から新たに搭載された機能に「空間オーディオ」がありますが、これはAirPods Pro(第2世代)にも搭載されている機能で音によって立体的な空間を生み出すことができます。
音が上下左右の色んな方向から聞こえるので音楽に限らず映画も一般的なイヤホンと違って臨場感のある音を楽しめます。
AirPods(第3世代):デメリット
ノイズキャンセリング非対応 & 音漏れする
AirPods(第3世代)はノイズキャンセリングには対応していません。
周囲の音や声は聞こえてくるので周囲の音をシャットダウンしたい人には不向きかなと思います。当たり前ですが、音量を上げれば雑音は入りにくくなる反面、インナーイヤー型なので音漏れはします。
なので、ノイズキャンセリング機能が必要な方は対応しているAirPods Proをおすすめします。
ホコリがつきやすい
素材の性質上仕方ないのかもしれませんが、ツルツルしたイヤホン本体にもケースにもホコリがつきやすい気がします。
気になる方はおすすめのアイテムがありますのでチェックしてみてください。
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AirPods(第3世代):まとめ
AirPods(第3世代)はインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンでAirPods Proのような耳の奥まで塞ぐカナル型が苦手な人にはこちらの方がおすすめです。
ノイズキャンセリング非対応のインナーイヤー型という仕様なので周囲の音も聞こえるし音漏れもするので、使い方としては室内で音楽を聴いたり動画を観たりするのに適しているのかなと思います。
かと言って、外で使うのはダメなわけではありません。耳にしっかりフィットしているのでウォーキングやジョギング程度の運動であれば落とすことはありませんし、周囲の音がある程度聞こえる方が安全という考えであればノイズキャンセリングは必要ありません。私は外でもガンガン使っています。
AirPods Proと迷うなら、どちらの形状が自分の耳に合うか、ノイズキャンセリングを重視するかで選ぶといいでしょう。