M1 MacBook Airは最大45W出力の充電器で充電できていましたが、2022年7月に発売されたM2 MacBook AirはMacBook Airシリーズとしては初のバッテリーを0%から50%までを約30分で充電できる「高速充電」仕様に対応しました。
この「高速充電」はAppleによるとAppleの67W、96W、140W電源アダプターとMagSafe 3ケーブルまたはUSB-C充電ケーブルなどの組み合わせ条件があるようですが、サードパーティ製の充電器だと「どれがいいの?」と思う方もいると思います。
M2 MacBook Airは薄くて軽くて持ち出しに最適なので、一緒に持ち出す充電器も性能が良くて、なるべくコンパクトであって欲しいですね。
そこでおすすめしたいのがAnkerから発売された「Anker Nano Ⅱ 65W」。
この充電器は大体4cm角程というコンパクトなサイズでありながら、最大65W出力でUSB PD対応の充電器です。しかも、見た目は黒をベースとしてシルバーメタリックを配色したMacBookにピッタリのおしゃれなデザイン。
本記事では、Anker Nano Ⅱ 65Wを購入してレビューしていますので、M2 MacBook Airを購入したけど付属の充電器では満足できず、何か良い充電器がないかお探しの方の参考になればと思います。
Amazonのお得な情報
Anker Nano Ⅱ 65W:レビュー
外観と仕様
Anker Nano Ⅱ 65Wは1ポートタイプで最大65W出力の急速充電器です。
最大65W 出力というのはM2 MacBook Airだけでなく、あらゆるモバイルノートPCの急速充電に対応しています。
そんなパワーのある充電器だと大きくて重いのではないかと思いますが、Anker Nano Ⅱ 65Wは違います。大きさは約36 × 42 × 44 mmで重さ約112gというコンパクト設計。
しかも、プラグが折りたためる仕様になっていて、ただコンパクトなだけでなく持ち運びの時も安全です。プラグが飛び出ているとなんだか危ない感じもしますし、カバンなどに入れておくと他のものを傷つけそうですもんね。
この65W出力の小型化は、Ankerの独自技術「Anker GaN Ⅱ」搭載によって実現され、このAnker GaN Ⅱのポイントを以下にまとめました。
「GaN Ⅱ」のポイント
・スイッチング周波数を高めることで電子部品を省サイズ化
・高周波化によって発生する発熱やノイズを内部基盤部品の立体配置と回路構造の最適化で抑える
→安全基準を満たしながら、さらなる小型化を実現。
この「Anker GaN Ⅱ」を搭載したのが「Anker Nano Ⅱ」シリーズからで、Anker Nano Ⅱ 65Wはこの第三弾にあたります。
-
【Anker 711 Charger (Nano Ⅱ 30W)レビュー】USB PD対応30Wの小さ過ぎる充電器
Ankerからまた小さい充電器が出ました! 最大30W出力のUSB-Cポートを搭載したUSB PD とPPS対応の超小型充電器で、もうこれ以上小型化はできないだろうってくらい小さいです。 その名は「A ...
続きを見る
-
【Anker Nano Ⅱ 45W レビュー】スマホからノートPCまで急速充電!!最大45W出力の小型USB-C充電器
スマホやタブレット、ノートPCを使うと同じくらいの頻度で使うことになるのが充電器です。最近のデバイスはバッテリーの持ちが良くなっているといえども、充電器は欠かせません。 充電器の種類には1ポートから4 ...
続きを見る
製品名 | Anker Nano Ⅱ 65W |
サイズ | 約36 × 42 × 44 mm |
重さ | 約112g |
出力ポート | USB Type-C × 1 |
USB-C 出力 | 5V 3A / 9V 3A / 15V 3A / 20V 3.25A (最大65W) |
USB PD対応 | ◯ |
PPS対応 | × |
最大出力 | 65W |
プラグ収納 | ◯ |
Anker Nano Ⅱ 65Wは1ポートタイプなので複数デバイスの同時充電までは必要がない方に向いています。私個人的には複数デバイスの同時充電はあまりすることがなく、充電ケーブルも1本で済むし、速く充電できれば1ポートでいいかなといった感じです。
最大65W出力でスマホからモバイルノートPCまでと汎用性が高い充電器ではありますが、Samsung Galaxyの一部のモデルのみ対応しているPPS規格は、「Anker Nano Ⅱ」シリーズの中で唯一対応しておりません。しかし、スマホを充電するには65Wはオーバースペックですし、急速充電には対応しているので、PPS規格に対応していなくても不便に感じることはないでしょう。どうしてもPPS対応がいい場合は、「Anker Nano Ⅱ」シリーズの30Wタイプか45Wタイプを選んだ方がいいでしょう。
パッケージはシリーズおなじみで、どんな製品かわかりやすいようにデザインされています。
製品本体も「Anker Nano Ⅱ」シリーズ共通で、黒をベースとしたシルバーメタリックの配色になっていて、かっこいいデザインです。Apple製品がスペースグレイだと統一感があって最高です。
プラグは45W タイプと同様に折りたたむことができてコンパクトで安全です。
小さくて見辛いですが、PSEマークもしっかりついています。
同梱物は充電器本体とは別に製品保証とユーザーマニュアルのみでケーブルは入っていませんので、別途購入が必要になります。
M2 MacBook Airの高速充電が可能
Anker Nano Ⅱ 65Wは最大65W出力に対応し、USB-Cで充電可能なモバイルノートPCの急速充電が可能です。
M2 MacBook Airが高速充電対応になったので、Anker Nano Ⅱ 65WとAnker PowerLine Ⅲ Flow USB-C & USB-Cの組み合わせで充電してみます。
約60W出力で充電されることがわかり、バッテリー残量7%から30分でどれくらい充電するのか計測してみました。
Anker Nano Ⅱ 65W + Anker PowerLine Ⅲ Flow USB-C & USB-C | |
充電時間 | バッテリー残量 |
0分 | 7% |
15分 | 31% |
30分 | 56% |
充電開始早々バッテリー残量がどんどん増えていき、30分でバッテリー残量が49%増えました。これは高速充電されていると言って良いのではないでしょうか。
やっぱり充電速度が速いって良いですね。これでM2 MacBook Airを出先でもより快適に使えます。
Anker Nano Ⅱ 65W:まとめ
Anker Nano Ⅱ 65WはGaNのさらに上をいくAnker独自技術「Anker GaN Ⅱ」を搭載した「Anker Nano Ⅱ」シリーズの中で最も出力の高い充電器です。
Nano Ⅱ 30W・Nano Ⅱ 45Wと比べてサイズ・出力ともに最大となっています。Nano Ⅱ 65Wはスマホやタブレット、ノートPCまで急速充電に対応していて汎用性が高いですが、3種類の中で唯一PPSに対応していません。PPSはSamsung Galaxyの一部のシリーズのみ対応していますので、PPSにこだわる方には不向きです。
今回、M2 MacBook Airの高速充電を検証してレビューしましたが、充電性能だけでなく充電器本体のデザイン性とプラグが折りたためる携帯性からみても、Anker Nano Ⅱ 65WはM2 MacBook Airに最適な充電器でしょう。